猫は人を愛する天才なんじゃないか

猫は人を愛する天才なんじゃないか

気ままで、甘えてきたと思ったらプイとそっぽを向かれてしまう……保護猫を迎える前に抱いていた猫のイメージって、そんな感じでした。でも、実際にぽぽとの暮らしを始めてみたら、予想もしなかったほどの愛をストレートに伝えてくれていることに気づきました。

朝:ひざに乗って私の顔をじっと見つめる

朝食をとった後、私がそのままダイニングチェアでまったりしていると、ぽぽが隣にやってきます。

まずは、私の太ももをフミフミ。それから慎重にひざの上に乗ると、ドスンッと腰を落ち着け、顔をこちらに向けたまま私の胸元にひしとしがみつくように体重を預けてくるのがお決まりのパターン。

じっと見つめて「なでて」と促されるまま、まずはアゴと頬、そしておでこや後頭部をなで、そのまま体全体をなでてやっています。

なでなでを要求する猫
なでなではエンドレスに要求

その間、ぽぽはのどをゴロゴロと鳴らしながら、好きに体をくねらせたり伸ばしたり、しまいには目をつぶって眠りだしたり。バランスを自分で取ることも忘れて、5kgを超える体重を私に預け続けます。この絶大な信頼感ときたら……!

なぜ突然一緒に暮らすことになった人間にここまでの信頼を寄せられるのか、いつも疑問に思うのですが、ぽぽはごく自然なことのようにふるまうのです。

昼:仕事をしていると、すぐそばで寝だす

飼い主の目が届く範囲で、ぽぽも仕事部屋に自由に出入りできるようにしています。ただ、比較的広くて見晴らしのいい場所が好きなぽぽのお気に召しそうな場所はありません。

それなのに、夫婦ともに仕事部屋にいると、「ぽぽも、そばにいたい」と言わんばかりに机に飛び乗り、夫のモニターと私のモニターの間の狭いスペースを縫って横になります。おなかの下にケーブルが這っていてもなんのその。痛くないのか、そのまま寝てしまうのです。

パソコンの隙間で寝るぽぽ
本当に寝づらくないんですかね……

最初は、パソコンの排気が温かいからかな?なんて思っていたのですが、暑い季節になってもその行動は変わらず。

放っておくのがしのびなくて、ときどき頭をなでてやるのですが、そうすると「待ってました!」と言わんばかりにおなかを見せ、なでられ待ちのポーズをとるのがたまりません。

夜:おもちゃを持って寝室にやってくる

「猫は夜になると突然、活動的になる」とは聞いていましたが、なんだか思っていたのとちょっと違うなというのが正直な感想です。

確かに、夜になると急に駆け出したりするのですが、それ以上に人恋しくて鳴き出すかのような、「ニャォォーーーーン」という切ない鳴き声を上げるのです。

目を爛々とさせる猫
暗がりでは野性味を増すぽぽ

私たち夫婦が寝ている間は部屋の電気は消え、起きているのはぽぽひとりになります。すると、ゴソゴソとぽぽ専用ドアをくぐって寝室にやってきます。口には、器用にボールやぬいぐるみ、ねこじゃらしなどのおもちゃを日替わりでくわえながら。

寝室に入ってからも何度かは大声で鳴くのですが、「ぽぽー、どうしたの?」と声をかけてやると、意外なほどあっさり静かになることもしばしば。

落ち着くまで一緒に遊んでやることもありますが、声をかけられただけでも満足するのか、持ってきたおもちゃをほったらかして、そのまま床で寝てしまったりします。

深夜の行動は確かめたことがありませんが、朝になると足元にフサフサの毛の感触があるので、ひとりで適当に過ごしながらも、いつの間にかベッドに移動しているのでしょう。

ベッドの上の猫
飼い主の寝返りで蹴飛ばされることも……

猫が向けてくれる愛は過ごした時間に比例しない

ぽぽの様子を見ていると、猫は長い間、人間と暮らしてきた動物ですし、根本的に人間に愛情を示すようインプットされているのかもしれないなと感じます(つらい経験をして人間不信になってしまう猫ちゃんもいますが……)。

人になでられることを好むのも、おなかが空くとゴロゴロとのどを鳴らして人に甘えるのも、よくよく考えれば動物としては不思議なこと。

たった半年前から急に一緒に暮らすことになった私たち夫婦に対し、こんなにも心を寄せてくれることに感謝しつつ、その愛情の大きさにはまだまだ驚かされ続けそうです。

高い位置から飼い主を監視する猫
「よく視線を感じる?監視するのも愛ゆえよ」

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