鼻炎のはずが「悪性腫瘍の可能性」と動物病院で言われた、その後

鼻炎のはずが「悪性腫瘍の可能性」と動物病院で言われた、その後

不要なご心配をおかけしないよう書かずにいましたが、昨年末に鼻炎で検査を受けた際、「肉腫の可能性が否定できないので再検査をおすすめします」と言われていました。その経緯と、その後どうなったか?のお話です。

きっかけは迎え入れ直後に発症した鼻炎

以前、ペット保険選びについての記事にも書いたのですが、保護猫だったぽぽをわが家に迎えて間もなく、鼻づまりの症状が目立つようになりました。

近所の動物病院の獣医師さん曰く、「レントゲン写真を見る限り、鼻の骨が曲がっている可能性もある」とのこと。念のため検査施設でCT&内視鏡検査を受けることにしたのです。

当時、ぽぽはまだ2歳。あまり大きな病気にかかるような高齢猫ではないため、検査施設では結果が出る前から「問題ないと思いますが」と言われ、私たち夫婦も気楽に考えていました。

咳をする猫
鼻水が原因で、ときどき咳のようにむせることも

検査結果は「肉腫(悪性腫瘍)の可能性あり」

10日後くらいに結果を聞きに検査施設を再訪。

いざ診察室で獣医師と向き合ってみると、なんだか様子がおかしい気がしました。なんとなくですが、「もしかしたら気になる点でも見つかったのかな?」という感じ。

その予感は的中しました。どうやら、内視鏡検査で採取した鼻内部の細胞の一つに異常らしきものが見られるとのこと。

鼻炎が原因でそうした異常が見られることもあるそうですが、肉腫の可能性もあり……。「悪性腫瘍の可能性が否定できない以上は、再検査をおすすめします」と言われました。

いびきをかく猫
鼻がつまっているので、「フガッッ」みたいないびきをかいて寝ています……

かかりつけ医に相談し、結局再検査は見送ることに

とはいえ、実は仮に肉腫であっても場所の特定がしにくいことから、「有効な治療は乏しい」とも言われましたし、再検査でまたはっきりした結果が出なければぽぽの負担が増すだけ。

もしかしたら、ただの鼻炎かもしれないのに、はっきりするまで検査を繰り返さないといけない。はっきり悪い結果が出ても、十分な治療ができないかもしれない。それって、検査の意味あるんでしょうか……?

ちょっと不信感もあったので、改めてかかりつけ医に相談することに。と言っても、結論を出してもらうのは難しいので、「まだ若いし、このまま様子を見ようと思うんですが……」と伝えてアドバイスをもらうことにしました。

すると、かかりつけの獣医師さんはあっさり「それがいいと思います」と一言。こちらが拍子抜けするくらいキッパリしてました(笑)。

結局、再検査は見送りとし、何か気になることがあればまたかかりつけ医に受診することに決めました。

段ボールに籠城する猫
ぽ「病院はいいです。この箱に籠城してやるです」

家では鼻炎対策として、自分たちでできることを

ぽぽの鼻炎が投薬などで簡単に治せないのであれば、少しでも気を使って快適に過ごしてもらおうと、室温が下がりすぎないようにしたり、加湿器を導入したりしてみました。

くしゃみや鼻づまりは治らないまでも、これには一定の効果(少し症状がやわらいだような……)があったんじゃないかな、と思います。

加えて、毎日のくしゃみの回数や鼻づまりの重さなどには目を光らせ、悪化すれば記録していました。

そうしていくうちに、ぽぽの鼻炎にだんだんこちらも慣れてきて、「人間の鼻炎と同じように、これは一生付き合っていくものなのかもしれない」という心構えができてきました。

加湿器と猫
ぽ「なんかでてます?」

あれから半年。鼻炎の症状はほとんど見られないように

その後どうなったかというと、結論から言えば進行性の腫瘍ではなかったのかなと思ってます。

「鼻に悪性腫瘍ができた場合、進行すると目のあたりが飛び出てくる」と獣医師さんに聞いていましたが、そういったことは起きていません。また、春が来て暖かくなって以降、症状はぐっと軽くなりました。

夏になった今は、鼻の調子が悪い日はほとんどありません。保護猫施設にいたころに症状がなかったのも、実は季節性の鼻炎だったからかもしれません。

結果的には、ぽぽの負担を抑えながら乗り切ることができた形。素人には再検査するかどうかを判断するなんて難しい問題ですが、近所に相談しやすい獣医師さんがいて本当に良かったです。

もしかしたらまた冬が来たら症状が出てくるかもしれませんが、ぽぽが少しでも快適に過ごせるように今後も見守っていきたいと思っています。


     

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