「保護猫の里親になったよ」と話すと子猫だと思われることが多く、まだ“猫を飼う=子猫から”という意識が一般的なのかなと感じます。でも、もしこれから保護猫の里親になる方が、成猫を選ぶメリットを知らずに子猫だけに目を向けてしまったとしたら、それはもったいないと思うのです。
一緒に暮らしてみて実感した成猫を選ぶメリット
性格がはっきりしていて相性のミスマッチがなかった
成猫の里親になって良かったと思う一番のポイントは、相性です。
猫の性格は1歳から2歳までに形成されると聞きます。ぽぽとは2歳の時に出会っているので、すでに個性がはっきり出ていました。
ぽぽとの出会いの記事にも書きましたが、実際にふれあってみると、猫ちゃんの性格は本当にさまざま。ぽぽは甘えん坊なタイプでしたが、おとなしめなのでグイグイ来るわけでもなく、距離感がほどよい感じでした。
いま、一緒の暮らしを心地よく感じられるのは、事前にしっかり相性を確認できたのが大きかったかなと思っています。
落ち着いているので体力に自信がなくても大丈夫
私は人に比べて気力・体力ともにないほう。保護猫カフェで子猫ルームを見せてもらった際には、子猫たちのあまりの元気さに圧倒されるばかりでした。
猫には運動が必要なので、一緒に暮らし始めたら遊びは日課になります。そう考えると、もし私と同じように元気な猫についていけないかも?と不安な人は、比較的落ち着いた成猫と暮らすほうが無難かなと思います。
いたずらや誤食が少なく、初めての猫でも安心だった
これは性格によっても大きく差があるのですが、一般に成猫は子猫ほど好奇心旺盛ではなく、比較的いたずらも少ないと聞きます。
実際、ぽぽと一緒に暮らすようになって驚いたことの一つが、いたずらの少なさ。与えたもの以外を食べようとしたことも、数えるほどしかありません。
夫と違って猫を飼った経験がない私は、猫との暮らしで何をどこまで気をつければいいのかわからずに気をもんでいたのですが、拍子抜けするほど。初めての猫が成猫だったのは、安心感の面で良かったと思います。
成猫だって一緒に暮らすうちに、もっと仲良くなれる
「子猫」と呼ばれる期間はたったの1年。ぽぽを見ていると、猫は大人になってからも、たくさんのことを経験して変化していくのだとわかります。
我が家に来て1週間経ち、1ヶ月経ち、2ヶ月、3ヶ月……と時間を経るごとに、今まで見せなかった表情・行動を見せてくれ、私たち夫婦はそのたびに、ぽぽとの距離がまた縮まったことに顔をほころばせています。
「成猫=なつかない」ということはありませんし、遊んでくれないということもありません(本気モードのぽぽはすごいです)。選択肢を狭めず、多くの人が相性のいい猫ちゃんに出会ってほしいなと思います。